「鑑識」のベテラン警察官から技術を学ぶ講習会が広島県警察学校で開かれました。
指導の様子
「ここをゆっくり動かしながら少しずつ光を変えていきながら」
光を当てる角度を調整しながら発見した足跡を専用のシートを使って採取していきます。広島県警の「鑑識伝承塾」は長年、捜査に関わってきた鑑識課員が、専門的な技能や知識を伝え後継者を育てるために2011年から行われています。
この日は県内の警察署に所属し鑑識に関心がある12人の警察官が、足跡や指紋などの資料を採取する基本について学びました。
警察庁指定広域技能指導 官原忠嗣主任
「実際の現場で見えるものは、ほんの少しかけらのようなものしかないので、それを逃すことなく採取するためにはどうしたらいいかということを伝えている」
広島東警察署地域課 宍戸友美巡査部長
「ただのゴミなのか痕跡なのか、それを見極める目は長年の経験や現場の数をこなさなければ得られないものなのかなと痛感しました」
「鑑識伝承塾」は11日から3日間行われ、合わせて29人の警察官が受講したということです。