LRTで収穫体験も企画 県内有数のナシ産地・清原 大玉のにっこり最盛期

最盛期を迎えているにっこりの収穫

 【宇都宮】LRTが走る市東部は県内有数のナシの産地。清原地区では県オリジナル品種の大玉「にっこり」の収穫が最盛期を迎えている。

 市内でナシの栽培をしているのは現在195軒。2022年の出荷量は約3219トン、栽培面積は約151ヘクタールで県内一を誇る。

 清原地区には約20軒のナシ農家がある。上籠谷(かみこもりや)の山口果樹園は、110アールでにっこりを栽培。直径10センチ以上、重さ約800グラムの実が鈴なりとなる中、社員が毎朝一つ一つ丁寧に収穫している。作業は11月上旬まで続き、JAうつのみやを通して県内や首都圏、海外にも出荷される。

 同園の山口幸夫(やまぐちゆきお)社長(57)は「旅行会社とタイアップし、LRTを利用した収穫体験なども企画します。停留場を起点として、この地区の農業を多くの人に知ってほしい」と期待を寄せる。

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