〈いしかわ百万石文化祭2023〉常盤さん「珠洲焼、映える」 トークショー参加

トークショーで珠洲焼の魅力を語る常盤さん=珠洲市のラポルトすず

 北國新聞でエッセー「月がきれいですね」を連載中の俳優・常盤貴子さんが14日、珠洲市のラポルトすずで珠洲焼の魅力を語るトークショーに参加した。珠洲焼独特の地肌の黒さに触れ「珠洲焼はどんな料理を盛り付けてもばえる(映える)し、本当においしそうに見える」と話した。

 珠洲焼は釉薬(ゆうやく)を使わず、窯で焼く際、溶けた薪(まき)の灰がガラス質や灰白色の自然釉となる。全国の陶器で「黒の美」は珍しく、常盤さんは「珠洲焼は一度使うと、(料理の盛り付けが)無限に広がる。個性が強いわりに、その個性を抑えている。それが黒の魅力。かっこいい」と語った。

 常盤さんは5月の奥能登地震後に発足した珠洲焼応援団の団長を務める。ギャラリー店主の舟見有加さんがトークの相手となり、約350人が常盤さんの話に聞き入った。

 トークショーは国民文化祭関連行事「食・酒・文化×珠洲焼」の一環。泉谷満寿裕市長、陶芸作家でつくる「珠洲焼創炎会」代表の篠原敬さんがあいさつした。

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