【GXビジネス】どこまでする?ビジネスマナー訪問・来客対応編㊤【大分県】

 訪問した先で、部屋に通され立ち尽くす私。人の目を気にするタイプである私が、若いころに経験した話である。訪問した先で、案内係の方が部屋まで案内してくれた。しかし、その後何も言われずに立ち去られた。「えっ。座っていいのかな。どこに座ったらいいんだろうか」。悩み抜いた結果、間違えるくらいならと、ずっと立って待つと決めた。だが、こんな時に限って、アポイントした人は5分過ぎても来ない…。

 前回の「乗り物編」に引き続き、年間約250回のマナー講座を実施し、短大や専門学校でも講師を務めるマナーハウス大分(大分市)の高清水理奈子代表に「訪問・来客対応」についてのビジネスマナーを聞いた。

 前段の「立ち尽くした話」について、高清水さんは、「そこにはマナーがある」と指摘した。「訪問した側(がわ)ではなく、来客対応として案内する側(がわ)のマナー。案内者は訪問者へ上座の席を案内し、座るまで見届けるのが良い」。その上で「少々お待ちください。●●を呼んでまいります」などと、ひと言を添えて立ち去ると相手が安心して待つことができると、説明した。

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