いろいろ 栗山さんに質問だ 天童・日本代表前監督と交流イベント、中野選手(天童出身)に「感謝している」

天童市内の小中学生と交流する栗山英樹さん(左)=同市民プラザ

 「未来を担う子どもたちとの交流イベント」が15日、天童市民プラザで開かれた。今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督として日本代表を優勝に導いた栗山英樹さん(62)が、プロ野球選手を夢見る子どもたちの質問に答え、野球の魅力と楽しさを伝えた。

 市内の小中学生など約300人が参加した。子どもたちは「試合では勝ちにこだわるタイプですか」「WBC決勝の前日はよく眠れましたか」などの質問を投げかけた。栗山さんは「試合では絶対に勝つんだという気持ちを持つことが大切」「どうしてもアメリカと戦いたかった。準決勝の前日の方が眠れなかった」などと応じた。

 天童南部小リトルファイターズに所属する6年青柳有咲(ゆうさく)君(12)は「WBCの裏話を聞くことができて面白かった」、天童三中野球部の2年中村奏斗(かなと)さん(14)は「栗山さんのサインを一生の宝物にしたい」と笑顔を見せていた。

 栗山さんはイベント後、取材に応じ、WBC日本代表メンバーだった天童市出身の中野拓夢選手(阪神・日大山形高出)について「試合でずっと使ってあげることができず、調整が難しかったと思う。シーズンに入ってから1年間フルに活躍している姿にほっとしている。拓夢には感謝している」と話した。

 栗山さんの来訪は市制施行65周年記念事業の一環。交流イベントに先立ち、市民約1100人を前に講演した。

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