フルマラソン種目のある県内唯一の大会「長井マラソン」が15日、長井市の光洋精機アスリートフィールド長井前をスタートし同競技場をゴールとするコースで行われ、雨の中、大勢のランナーが思い思いのペースで秋の長井路を駆けた。
世界陸連と日本陸連の公認コースを舞台にフルとハーフで約570人が出場。色づき始めた山々が雨に煙るあいにくの天候だったものの、市街地や田園地帯で声援を受けて力走した。全国のフルマラソンに挑戦する神奈川県鎌倉市の会社員森安利之さん(47)は「思うような記録は出せなかったけど、楽しく走ることはできた」と笑顔だった。
東京五輪・パラリンピックでホストタウン相手国だったタンザニアから招待選手として6人が参加し圧巻の走りを見せた。同国の往年の名選手ジュマ・イカンガーさんとお笑い芸人でマラソン実業団選手の宇野けんたろうさんが激励した。
県内外で自動車学校を運営するマツキ(長井市)の協力を得て、水素で走る燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」を審判車や監察車に活用した。