“タケノコ”めぐる発言問題…市議に対する2回目懲罰動議 賛成多数で可決 静岡・沼津市議会

静岡・沼津市の市議が、議会で“市の土地に生えたタケノコを採って販売した”と発言した問題で16日、市議会では2回目の懲罰動議が出され、賛成多数で可決されました。

9月の沼津市議会で、江本浩二市議は「市の土地に生えたタケノコを採って売っている」と受け取れる発言をしていました。この発言が「議会の権威を品位を汚した」として、市議会の懲罰特別委員会は「議場での陳謝」が相当と判断し16日の本会議でも懲罰動議が賛成多数で可決されました。しかし、江本市議は「受け入れられない」と陳謝を拒否。

(江本 浩二 議員)

「陳謝文をそのまま読み上げることは、言論の府である議会を 貶めることになると考えた。」

これを受け、市議会では2回目の懲罰特別委員会を開き、1回目より1段階重い「議会の出席停止1日」と判断し、この懲罰動議についても16日、賛成多数で可決されました。その後、江本市議は議会を退席し、この懲罰を受け入れました。

江本市議は報道陣に対し「残念だが沼津市議会が下した最後の議決であり受け入れた。陳謝文を読み上げるか読み上げないかに関しては何日も悩んでいた。」「懲罰は勲章だと思っている。議論の中で多数の皆様からこんな発言を許しておいたらやばいぞと思われたから、それは勲章だと思う。市議会はなぜ懲罰を乱発するの か、懲罰というものを勘違いしている。少数派を攻撃する道具多数派を結束させて、余計なことを言った際に見せしめるためにやったのではないか」と話しました。

市によりますと「出席停止」の懲罰動議が可決されたのは沼津市議会史上初めてでまた江本市議に懲罰が出されたのはこれで5回目だということです。市議会ではこの後、この“タケノコ発言”の発端となった山下市議の駐車場問題について市が山下市議を訴えるための議案の採決が行われる予定です。

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