降格危機の名門リヨン、今季アウェイユニのエンブレムは80年代「1部昇格の象徴」デザインだった

フランス1部オリンピック・リヨンが今季着用するアウェイユニフォーム。

既にリーグ・アンで何度か着用しているこのユニフォームは、左胸のエンブレムが注目を集める。

ここではそのアウェイユニフォームをご紹介したい。

Olympique Lyonnais 2023-24 adidas Away

オリンピック・リヨン 2023-24 adidas アウェイ ユニフォーム

23-24新アウェイユニフォームは、近年では珍しく明るめのブルーを基調色に採用。薄っすらと見えるストライプもさり気なくオシャレだ。

スリーストライプスや襟など各部をレッドで彩り、2色によるコントラストが鮮烈な印象を与える。

パンツとソックスもシャツと同じブルーを採用し、コンプリートルックは全身同色でまとめるスタイルに。

今回のユニフォーム最大のポイントは、最近では見慣れないエンブレム。しかしオールドファンならご存知ではないだろうか。主に90年代のユニフォームで使用した懐かしのデザインが復活となった。

今回のアウェイユニフォームに使うエンブレムは1989-90~95-96シーズンで使用したもの。チーム名のイニシャル“OL”をレッドとブルーのV字(シェブロン)で彩るキャッチーなデザインは歴代リヨンのエンブレムでも異彩を放つ。

画像のユニフォームは90-91シーズンのアウェイモデル。左胸には今回と同じエンブレムを付けている。

リヨンは83-84シーズンの1部ディヴィジョン・アンを19位となり2部へ降格。88-89シーズンに優勝して昇格するまでの5シーズンを2部で戦っていた。このエンブレムが登場した89-90シーズンはその1部復帰シーズンであり、以降リヨンは2部へ降格していない。

ある意味で再起のシーズンに登場したこのエンブレムは、現在でも老若男女問わず愛されるデザイン。今回の起用は男女チームが歩んできたクラブの歴史と、そのチームをサポートし続けるファンへオマージュを込めたものだという。

【関連記事】W杯で見かけなくなった「5つの名門スポーツブランド」

クラシックなエンブレムが好評な23-24アウェイユニフォームはクラブ公式オンラインストア他で販売中。

チームは今季未勝利で17位の降格圏に沈み、開幕から8試合で早くも83-84シーズン以来の降格の危機を迎えている。

1部リーグ昇格の象徴ともいえる懐かしいエンブレムを使う今季のチームは、定位置の上位争いポジションに舞い上がることが出来るだろうか。

© 株式会社ファッションニュース通信社