巫女姿の女子中学生、舞を奉納 京都・亀岡で4年ぶり「大井祭」

大井神社の本殿の前で「浦安の舞」を奉納する中学生(亀岡市大井町)

 京都府亀岡市大井町の大井神社で16日、例祭・神幸祭「大井祭」が4年ぶりに通常の形であった。秋晴れの下、地元の女子中学生による舞の奉納や騎馬行列などがあり、1年間の平穏を願った。

 同神社は710年に創建されたと伝わり、毎年この日に大井祭を営んでいる。新型コロナウイルスの影響で、2020~22年は参列者を減らしたり行事を一部取りやめたりしていた。

 巫女(みこ)の装束を着た中学3年生2人が扇と鈴を手に「浦安の舞」を本殿の前で披露。参列者らは優雅な舞に見とれ、カメラを向けていた。大成中の女子生徒(15)は「緊張したが、間違えないよう頑張って踊った」と話した。同町の「大井太鼓」も奉納された。

 騎馬行列は、866年に始まったとされる地区対抗の「競馬」が由来で、現在は行列として残る。稚児役の男児(5)や宮司、武者姿の住民らが同神社東側の田畑や住宅地を巡った。正午前から夕方にかけては、祭神を乗せた神輿(みこし)が氏子町の同町と薭田野町の一部を巡行した。

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