誇りと伝統、継承誓う 鶴岡北高閉校式典、126年の歴史振り返る

約600人が出席し、校歌を歌うなどした鶴岡北高の閉校式典=鶴岡市・荘銀タクト鶴岡

 来年4月に鶴岡南高と統合し、県立の中高一貫校「致道館中学校・高校」となる鶴岡北高(難波理校長、348人)の閉校式典が17日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で行われ、在校生や同窓生ら関係者が126年の歴史を振り返りながら、誇りと伝統を受け継ぐことを誓った。

 約600人が出席した。難波校長が明治時代の徒歩による修学旅行などの歴史を紹介しながら「鶴岡北高の生徒はしなやかに変化し続けて力を発揮してくれると信じている」と式辞を述べた。堀朋同窓会長が「閉校となっても輝かしい歴史と伝統は絶えることはない」と思いを語った。

 来賓代表の高橋広樹県教育長のあいさつに続き、生徒会長の3年佐藤夏音さん(18)が「今後も北高生の誇りを胸に、鶴岡北高の名に恥じないよう生活していく」と決意を披露。全員で校歌を歌った。

 1897(明治30)年に鶴岡高等女学校として開校し、1952(昭和27)年に現校名となった。これまでに2万5千人超の卒業生を送り出している。

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