ぷっくり つややか、顔を出し 真室川・原木ナメコ

肉厚でつややかな原木ナメコの収穫が始まった=真室川町

 原木ナメコ産地の真室川町で収穫が始まった。人里離れた山中に置かれたほだ木から肉厚でつややかなナメコが姿を見せ、生産者が丁寧な作業を続けている。

 同町の山中は、空気が清浄で湿気が多く、寒暖差もあって栽培に適した環境という。町はほだ木などの購入に対する助成制度を設け、増産を後押ししている。

 同町新町、自営業三宅清一さん(69)が栽培する山にはほだ木数万本が並ぶ。今年は猛暑と少雨の影響で収穫が例年より1カ月ほど遅く、今月上旬に始めた。中旬以降は連日40キロ前後を収穫しており、最盛期だと一日で200キロ前後となるという。三宅さんは「これからが本番。多くの人においしく味わってもらえたらうれしい」と作業に励む。

 収穫したナメコは、インターネットショップで販売しているほか、21日には町中央公民館で開かれる町大収穫祭に出店し販売予定。

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