核防護施設で文化財保護の構想 ロシア略奪対策、ウクライナ

取材に応じるウクライナのカランデエフ文化情報相代行=17日、キーウ(共同)

 【キーウ共同】ウクライナの文化財がロシア軍に破壊されたり略奪されたりしている問題で、文化財を保護するため、ソ連時代に核戦争を想定して地下約30メートルに造られた西部リビウ州の巨大軍事施設を保管庫に改装する構想があることが分かった。カランデエフ文化情報相代行が19日までに共同通信の取材に明らかにした。日本などへの支援要請も検討しているという。

 カランデエフ氏によると、ロシアがウクライナ占領地などで略奪した文化財は推計で少なくとも数万点に上る。侵攻の長期化が見込まれる中、ウクライナ政府はソ連時代からある頑強な地下施設も活用して文化財の保護を進めたい考えだ。

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