比、サイバー軍を年内創設へ 海洋監視拡充、日本に協力期待

19日、マニラで記者会見するフィリピン軍のブラウナー参謀総長(共同)

 【マニラ共同】フィリピン軍のブラウナー参謀総長は19日記者会見し、年内にサイバー軍を創設する考えを示した。日本が4月に創設した同志国軍への支援枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」について、日本から導入した警戒監視レーダーの追加拡充のほか、航空機、艦船、サイバー防衛での協力に期待を表明した。

 中国が南シナ海で軍事圧力を強める中、ブラウナー氏は「今、懸念しているのは海上の国境防衛だ」と強調。レーダーと航空機は海洋監視、艦船は補給に必要だとした。また、軍はサイバー攻撃で被害を受けており、専門知識を持つ人材を新規採用してサイバー軍をつくると説明した。

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