ガス調達価格、高騰懸念 中東情勢悪化で電事連会長

記者会見する電気事業連合会の池辺和弘会長=20日午後、東京都千代田区

 電気事業連合会の池辺和弘会長(九州電力社長)は20日の定例記者会見で、中東でのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの武力衝突激化により、エネルギーの調達価格が高騰することへの懸念を示した。池辺氏は「原油だけでなく、ガス価格にも影響する。一刻も早く情勢が安定することを願っている」と述べ、エネルギー自給率の向上を訴えた。

 池辺氏は「中東は天然ガスの一大産出地域だ」と指摘。事態が中東全体に拡大した場合の安定調達への影響について「非常に心配している」と述べた。

 日本は火力発電の燃料や都市ガスの原料となる天然ガスのほとんどを海外からの液化天然ガス(LNG)の輸入に頼っている。

© 一般社団法人共同通信社