アーセナルは10月21日、プレミアリーグ第9節でチェルシーとの「ビッグロンドン・ダービー」を戦う。この試合に向けた記者会見で、ミケル・アルテタ監督がチェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督との思い出を語った。イギリス『スカイスポーツ』電子版が伝えている。
アルテタ監督はわずか19歳だった2001年1月、バルセロナBからのローン移籍でパリ・サンジェルマンに移籍し、同クラブでトップチームでのキャリアをスタートさせた。その同じタイミングでエスパニョールからパリ・サンジェルマンに移籍したのが、当時29歳のポチェッティーノ監督だった。
「私が初めてプロとしてのプレー機会を得たのはパリでのことだった。我々(アルテタとポチェッティーノ)はほぼ同時にパリに到着し、およそ3カ月間、ホテルで一緒に生活した」
パリ・サンジェルマン移籍当初のことをそう振り返ったアルテタ監督は、当時の両者の関係性について次のように振り返った。
「彼は私のキャリアの中で最も影響力のある人物の一人だ。選手時代、彼は私を彼の傘下に置き、小さな子どものように、そして弟のようにかわいがってくれた」
アルテタ監督はパリ・サンジェルマンで1年半を過ごし、その後のステップアップの礎を築いたが、ポチェッティーノ監督から受けた影響は大きかったという。
「パリで成功をつかめたのは彼の存在が大きかった。本当にいろいろな面で私の面倒を見てくれたし、自信を与えてくれ、多くのアドバイスもしてくれた。当時はフランス語も話せなかったし、プロとして過ごす初めての日々だったので、近くにいて自信を与え、サポートしてくれる人が必要だった。彼は私にコーチングしてくれて、いろいろな話をしてくれた。多くのインスピレーションを与えてくれたし、本当に協力的だった。彼とホテルで一緒に過ごした数カ月間が、私が成功するためのカギとなったんだ」
一方のポチェッティーノ監督も当時のことはよく覚えているようで、「素晴らしい思い出だ。我々はサッカーに対する価値観と情熱を共有している。我々は一緒にパリに到着し、ホテルで家族のように過ごし、その後も近所に住んでいた」と振り返っている。