現代詩の世界、書と版画で表現 那須塩原のギャラリーで31日までコラボ作品展

会場に並んだ版画と詩のコラボ作品

 【那須塩原】現代詩の世界を毛筆と版画で表現したコラボ作品展「心象風景の詩」が新南のセグロラ化粧品ギャラリーで開かれている。31日まで。

 出品作品は13点。県現代詩人会会長の貝塚津音魚(かいづかつねお)さん(75)=大田原市薄葉=と、同理事のこやまきおさん(76)=宇都宮市簗瀬町=が自然の風景や心情をテーマに書き下ろした詩を版画家相澤弘邦(あいざわひろくに)さん(77)=大田原市薄葉=の木版画作品とセットで展示。書は書家の土屋稔夫(つちやとしお)さん(84)=同市余瀬=が担当した。コラボ作品展はこれまで本県のほか、福島、茨城両県でも開催し、今回で7回目だという。

 作品の額は東日本大震災で被災した岩手県大槌町のスギの立ち枯れ木を使用。貝塚さんは「文字だけだと詩は目立たないが、版画と並べることで引き立つ。多くの人に見てもらい、詩と版画の共演を楽しんでほしい」と話していた。会場では貝塚さんとこやまさんの詩集の販売も行っている。

 観覧無料。午前10時~午後5時(最終日は3時)。日曜休館。

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