山形市は23日、連携協定を締結する楽天グループと健康増進アプリを活用した新たなキャンペーンを11月1日に開始すると発表した。体を動かすきっかけづくりを目的に、市の健康ポイント事業「SUKSK(スクスク)」アプリと楽天ヘルスケアアプリの両方を使用し、条件を満たした人に楽天ポイントを付与する。アプリを通じて収集した生活習慣データを市の健康関連の施策にも生かしていく方針だ。
市健康増進課によると、楽天グループのヘルスケア事業で地方自治体と連携し、同種のキャンペーンが行われるのは初めて。
同社が楽天ポイントを50万ポイント提供する。12月31日までの期間中、SUKSKアプリ、楽天会員の両方に登録するなどの手続きを経て、楽天ヘルスケアアプリを用いて1日5千歩以上を1回でも達成すると、楽天ポイントが最大で150ポイントもらえる。
楽天アプリには、SUKSKにはない食事記録機能が備わる予定。市は、市民の食事などに関するデータの提供を受け、課題解決に向けた施策の展開への活用を検討する。
8月時点でSUKSKの登録者は1万2千人を超えている。この日の会見で佐藤孝弘市長は「健康寿命の延伸へ、SUKSKへの参加者をさらに増やすための工夫の一つ」と説明した。