クレーンで新幹線の「跨線橋」撤去 国内に5台…深夜の大作戦 耐震性の点検で“激しい劣化”=静岡

新幹線の線路をまたぐ「跨線橋」を撤去するため、静岡県磐田市で大型クレーンを使った作業が実施されました。

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投入された重機は、国内に5台しかない珍しい機械です。

磐田市のJR東海道線・御厨駅で10月23日の深夜に実施された大掛かりな工事。

東海道新幹線の線路上に架かるアーチ形の通路「跨線橋」の撤去です。

磐田市とJR東海は2022年度から共同で工事を進めていました。

なじみある橋の最後を見納めに来た住民もいました。

<見学にきた人>
「夫と一緒に散歩して歩いた橋です」
「しっかり見届けたい」

今回撤去する箇所は長さ6.7メートル、重さは45トンもあります。

この重量に対応するため、国内に5台しかないという1000トンクレーンが投入されました。

<野田栞里記者>
「時刻は午前1時半、いま、1000トンクレーンが…跨線橋を吊り上げました」

人々が見守る中、跨線橋の取り外しは無事終了。

<見学にきた人>
「(写真を)たくさん撮りました。良い思い出になりました」

<磐田市建設部都市整備課 渡邉孝次副主任>
「安全に時間も順調に撤去が進んだなと。これから(残りの)撤去も進めていきたいと思う」

跨線橋全体の完全な撤去は2024年3月末に完了する予定で、磐田市は代わりの道路の整備を進めています。

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