「FXのやり方紹介します」と1300万円詐取、中国籍の3容疑者逮捕

滋賀県警本部

 架空の外国為替証拠金取引(FX)を持ちかけ現金約1300万円をだまし取ったとして、滋賀県警組織犯罪対策課と守山署は25日、詐欺の疑いで、いずれも中国籍の大阪市の会社役員の男(24)、同市の通訳業の女(38)、同市のアルバイトの女性(28)の3容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年3~4月、マッチングアプリで知り合った守山市の無職女性(53)にメッセンジャーアプリで「FXのやり方を紹介します」などと持ちかけ、25回にわたり現金計約1300万円を指定の口座に振り込ませ、だまし取った疑い。

 同課によると、3人は当初、日本人男性を名乗って女性と知り合い、取引で利益が出ているように信じ込ませていた。振り込まれた金を会社役員の男が別の口座に移し、通訳業の女とアルバイト女性が人民元に換金したり、高価な運動靴を買って中国に輸出したりしていたという。同課は背後に組織的な関与の可能性があるとみて捜査している。

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