「話の順序が逆。腹落ちできるように説明して」静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題で静岡市の難波市長

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題について静岡市の難波喬司市長は10月26日、「大学の魅力向上などの方向性の話より、経営形態の話が先になっている。順序が逆」と指摘し、静岡大学には「腹落ちできるよう説明してほしい」と述べました。

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題をめぐっては、2019年、2つの法人を統合し、静岡地区と浜松地区に新しい大学をつくる「1法人2大学」案で、合意書を結んでいました。

しかし、静岡大学の日詰一幸学長は2023年10月の評議会で、1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を浜松キャンパス側などから反対意見がある中でも、静岡大学の正式な再編案として了承を得たとしていました。これを受け、浜松医科大学は静岡大学側に合意書の内容を守るよう文書を送る事態に発展しました。

静岡市の難波市長は10月26日の記者会見で、統合・再編問題について「大学の魅力向上や地域貢献の方針を出し、その実現のためにどういう運営や経営の形態にすべきかというのが話の流れ。今は逆になっている」と指摘し、静岡大学に対しては「どういう方向性を目指すのか社会に明らかにし、腹落ちでききるよう説明してほしい」と述べました。

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