太田川の鮎を守る 川底を平らにして卵を産みやすいように 漁業関係者らが産卵場づくり

天然遡上のアユを増やそうと太田川で産卵場を作る作業が行われました。

広島市安佐北区の太田川には、広島市の職員や太田川漁業協同組合の組合員などが集まりました。

アユは10月中旬から11月初旬に産卵期を迎え、平らな川底の小さな砂利に卵を産みます。太田川漁業協同組合はアユを増やすために毎年、川底を平らにしてアユが卵を産める環境を整える活動を行っています。

太田川漁業協同組合 山中幸男 組合長
「大きい石は(産卵に)向いていない。これぐらいいの大きさの石が適している」

来年以降には、産卵場所の近くに橋が建設される予定です。これにより川の流れが変わって環境が変化することも懸念しているといいます。

太田川漁業協同組合 山中幸男 組合長
「橋がかかる、橋脚ができるということは、川がものすごく変わってきて、流行が変わって産卵場所も変わってくるんじゃないかとそういう心配をしている」

太田川漁業協同組合は、11月に親アユの放流を予定しているとしています。

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