「ドラクエウォーク」不正ログインしアカウント転売 容疑で23歳会社員を書類送検

滋賀県警本部

 スマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストウォーク」で他人のアカウントを自分に移し替えて転売したとして、滋賀県警サイバー犯罪対策課と大津署は26日、不正アクセス禁止法違反と私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、津市の会社員男性(23)を書類送検した。

 書類送検容疑は2月15日、滋賀県内に住む40代男性のIDとアカウントを使ってドラクエウォークに不正にログインし、ゲームデータを自身のアカウントに移し替えた疑い。

 同課によると、会社員男性は昨年、「リアルマネートレード」と呼ばれるオンラインでのデータ売買で、アカウント所有者の40代男性からIDとパスワードを受け取り、プレーを代行する代わりに数千円の報酬を受け取っていた。その後もID・パスワードが変更されなかったため、不正にログインし、データを移したという。データが使えなくなったことで40代男性が警察に相談していた。

 会社員男性は移行させたデータを数万円ほどで売却していたという。「金目当てだった」と容疑を認めている。他にも二十数件のデータ転売があり、計約60万円の利益を得ていたとみられる。同課は「他人にIDやパスワードを教えると不正アクセスに遭う危険があるので注意して」と呼びかけている。

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