1966年、静岡県の旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されたいわゆる袴田事件で、死刑が確定している袴田巖さん(87)の再審=裁判のやり直しの初公判が10月27日午前11時から静岡地方裁判所で始まりました。
48年におよぶ収監で、精神的に不安定な状態が続く巖さんは出廷が免除され、被告人不在という異例の展開で初公判を迎えました。
27日から始まった裁判では、巖さんの代わりに姉のひで子さん(90)が補助人として、法廷に立ちます。初公判の27日は罪状認否のほか、検察側と弁護側それぞれの冒頭陳述などが予定されています。
事件発生から57年経っての再審とあって注目度は高く、約26枚の傍聴券を求めて、約280人が並びました。