ワイナリーと染物屋等がコラボしたギフト 販路拡大へ寄付募る

老舗事業者などが連携して生まれた「SHI-KI」

 老舗のワイナリーと染物屋などがコラボしたサステナブルギフト「SHI-KI」のプロジェクトチームは、商品購入型のクラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。販路拡大を目指し、作り手の思いを多くの人に届ける。

 チームはワイナリー神田葡萄(ぶどう)園(陸前高田市、熊谷晃弘代表取締役)、染物屋巴(ともえ)染工(盛岡市、東條誠代表取締役社長)、アートディレクター鈴木健一さん(49)=花巻市東和町=と、企画支援の岩手銀行グループの地域商社manorda(マノルダ)いわて(盛岡市、石川恒介代表取締役)で構成する。

 SHI-KIはナイアガラ種の県産ブドウで造ったワインやクラフトジュースが入った瓶を、伝統の「注染(ちゅうせん)」技術で染めた手拭いで包んだ。通常廃棄される包装資材だが、ごみを出さない岩手の贈り物として昨年4月に発売。創業から100年を超す同園と巴染工が紡いできた技術を発信しようと力を合わせた。

 CFは11月15日まで。商品は盛岡市菜園のカワトクなどでも購入できる。

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