【マレーシア】自動車エキスポ、欧米・日中韓のEVずらり[車両]

「マレーシア国際モーターエキスポ(MIME)」では、EV専用のコーナーが設けられた=27日、クアラルンプール(NNA撮影)

自動車展示・販売会「マレーシア国際モーターエキスポ(MIME)」が、首都クアラルンプールで27~29日に開催された。内燃機関(ICE)車のほか、欧米や日本、中国、韓国の自動車メーカーの最新の電気自動車(EV)が展示された。

マレーシアで輸入車の販売を手がけるウタマ・モーターズとハムザ・モーターズは、EV専用のコーナー「EVフェスト」を設置。イタリアの自動車メーカー、フィアットの「500e」、米テスラの中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」、ドイツのメルセデス・ベンツの「EQE350プラス」、ポルシェの「タイカン4S」、マツダの「MX—30」、韓国・起亜の「ニロ」を展示した。

テスラや欧州メーカーの自動車の販売・アフターサービスを手がけるエキゾチック・モッズは、マレーシアでは未発売のモデルを含むテスラの中古車を展示・販売した。エキゾチック・モッズは、マレーシアでテスラの4S(販売・サービス・部品交換・塗装)センターに認定されている。

マレーシアのコングロマリット(複合企業)DRBハイコム傘下で、国民車メーカー、プロトン・ホールディングスの自動車の販売を手がけるエダラン・オトモビル・ナショナル(EON)は、プロトンが年内の投入を予定する「スマート」ブランドのEV「ブラバス(BRABUS)」を展示した。

スマートブランドのEVは、中国の自動車大手、浙江吉利控股集団とメルセデス・ベンツが折半出資する智馬達汽車(スマート・オートモービル)が製造を手がける。プロトンはEV販売子会社プロトン・ニュー・エナジー・テクノロジー(PRO—NET)を通じて、9月にブラバスの予約受け付けを開始しており、年内の納車開始を予定している。

同展示・販売会に出展されたEVは、平均して1回の充電で約400キロメートルの走行が可能で、販売価格は1台10万~50万リンギ(約310万~1,570万円)となっている。

■改造車愛好家100人以上が出展

MIMEに合わせて、東南アジア諸国連合(ASEAN)最大規模の改造車(カスタムカー)の展示会「国際オートモディファイド(IAM)」も開催された。改造車の愛好家100人以上が所有する車両を出展し、デザインを競うコンテストも実施された。

IAMは2001年に始まり、マレーシアでは11年に初めて開催された。今年は、マレーシアでの開催に先立ちシンガポールで10月21~22日に開催され、インドネシアの首都ジャカルタで12月2~3日、タイの首都バンコクで12月9~10日に開催される。来夏には、米国でも初めて開催される予定という。

MIMEとIAMは、マレーシア国際貿易・展示センター(MITEC)で開催。いずれもマレーシア投資貿易産業省傘下のマレーシア自動車・ロボティクス・IoT研究所(MARii)が開催を支援した。

「国際オートモディファイド(IAM)」に出展された改造車=27日、クアラルンプール(NNA撮影)

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