「火はまだ小さい。絶対に消せる」 77歳が民家に飛び込み消火、京都

素早い通報と初期消火で感謝状を受け取った高間二郎さん(中央)と長女の明子さん(右)=京都市北区・北消防署

 京都市北区で9月にあった民家火災で、素早い通報と初期消火で被害拡大を防いだとして、京都市消防局北消防署は10月25日、同区で工務店を経営する高間二郎さん(77)と長女の明子さん(40)に感謝状を贈った。

 火災は9月27日午前8時40分ごろに発生。70代の高齢女性宅から出ていた煙と警報音に出勤途中の明子さんが気付き、119番通報した。近くの事務所にいた二郎さんが駆けつけ、玄関にいた女性を避難させてから家の中に入り、ろうそくの火が燃え移った仏壇に洗いおけで水をかけて消火した。

 感謝状を手渡した中村正俊署長は「通報と初期消火がなければ、家全体が燃えるところだった」とたたえた。二郎さんは「火はまだ小さく、絶対に消せると思った。当たり前のことをしたまで」と話していた。

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