「燃やすしかないごみ」を資源化へ アルミ付き紙パックを回収、レジ袋禁止の亀岡市

亀岡市役所

 内側にアルミニウムが付いた紙パックのリサイクルを進めようと、京都府亀岡市はリサイクル事業を手がける「テラサイクルジャパン」(横浜市)と、環境に関する協定を結んだ。現在は全て焼却されており、資源化してごみ削減を目指す。

 アルミ付き紙パックは長期保存ができ、ジュースや料理酒などで使われている。アルミと紙、ポリエチレンが6層構造になっているためリサイクルが難しく、同社によると日本での資源化率は3.4%にとどまる。

 市でも現在は全て「燃やすしかないごみ」として処分されている。資源化率を上げようと、9月下旬に同社と協定を締結した。

 市内の市役所庁舎と資源回収拠点「エコゲート」の計5カ所に、専用の回収箱を設置。開いて洗浄し、乾かした状態で持ち込んでもらう。回収後は、同社が素材別に分離し、紙はトイレットペーパーにリサイクルし、アルミとポリエチレンは固形燃料になる。

 同社のエリック・カワバタ代表は「日本でアルミ付き紙パックは1人当たり年間50個を購入している。10%でも回収できれば、焼却量を大きく減らせる」と話している。

© 株式会社京都新聞社