「長崎―上海」空路が3年8カ月ぶりに再開 長崎空港で記念セレモニー

テープカットをして長崎ー上海線の運航再開を祝う関係者=大村市、長崎空港

 中国東方航空(上海市)は30日、国際定期航空路線の長崎-上海線の運航を約3年8カ月ぶりに再開した。長崎空港で記念セレモニーがあり、長崎県や同社などの関係者がテープカットをして祝福した。
 県によると、同路線は新型コロナ禍の影響で、2020年2月から運休。保安検査や航空機誘導といった地上業務の人員不足が続いているが、一部の定期便であれば運航できる見通しが立ち、県が航空会社と協議していた。
 セレモニーでは、馬場裕子副知事が大石賢吾知事のメッセージを代読し「魅力ある旅行商品の造成支援やデジタルを活用した効果的な情報発信などで誘客促進に努め、海外からの交流人口の拡大につなげたい」とあいさつ。中国東方航空日本支社の陳嘯蔚副支社長は「(再開は)中国と日本を結ぶ空の架け橋となり、両国のビジネス、留学、旅行などでさらに多くの選択肢を提供するものとなる」と語った。
 同路線は月、金曜の週2回運航。いずれも現地時刻で午前9時45分上海発、午後0時25分長崎着と同1時20分長崎発、同2時15分上海着の1日1往復する。
 運航再開初日の乗客は、上海行きが58人、長崎行きは27人だった。

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