五穀豊穣願い流鏑馬を奉納 松浦・淀姫神社で「志佐くんち」  

馬上から的を目がけて矢を射る流鏑馬神事=松浦市、淀姫神社

 長崎県松浦市志佐町の淀姫神社で26日、例大祭の「志佐くんち」があり、900年以上続く伝統の流鏑馬(やぶさめ)神事が奉納された。的に当たった矢の数で五穀豊穣(ほうじょう)を占い、18本中10本命中。中川明宏宮司は見守った市民らに「来年は豊作間違いなし」と宣言した。
 流鏑馬は市無形民俗文化財で、駆ける馬が起こす風に当たると病気にかからず、落ちた矢を拾うと良縁に恵まれるとされる。神社前の馬場(約100メートル)に、平戸市生月町の中村嘉宏さん(54)、同市川内町の高田大輔さん(43)が烏帽子(えぼし)と狩衣(かりぎぬ)姿で登場。それぞれ3回ずつ、馬場の3カ所に設けられた木の的に馬の上から矢を射た。
 中川宮司は「晴天の中で無事に終わり、ほっとしている。町のみなさんの健康で幸せな日々を願っている」と話した

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