夜の繁華街で混雑は?ハロウィーン盛り上がりで警察は“トラブル”警戒 予期せぬ混雑も…緊急時は「通行規制」も=静岡

ハロウィーン当日を迎え、静岡県内も賑わいをみせつつあります。例年、若者が多く集まる静岡市の繁華街から伊豆川記者のリポートです。

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<伊豆川洋輔記者>
JR静岡駅と静岡鉄道の新静岡駅の間に位置する「けやきプラザ」の前です。この時間になって、仮装する人の姿がちらほら見られるようになってきました。例年、ハロウィーンを迎えますと、この場所は、多くの仮装をした人でにぎわうスポットとなっています。新型コロナが5類に移行されてから初めてとなるハロウィーン。街はハロウィーンムードに包まれつつあります。

静岡市駿河区の南八幡幼稚園で10月31日に行われたハロウィーンイベント。仮装した子どもたちがダンスをして、ハロウィーンムードを楽しみました。

<園児>
「お菓子がもらえたのが楽しかったです」

ハロウィーンの盛り上がりは街中にも…。

静岡市葵区のVERBENA(ヴェルベナ)では、3週間前から内装をハロウィーン仕様に変え、2023年は「お化けたちのパーティー」をテーマにしたそうです。ハロウィーン期間限定のパンケーキセットなどでもてなします。

<ヴェルベナ オーナー 南條美由さん>
「ハロウィ-ンはうちにとっては大盛り上がりするところなので、率先して盛り上げていきたいと思っています」

県内でもハロウィーンを楽しむ文化が根付き始めましたが、夜の繁華街では警戒感が高まっています。

静岡市の繁華街では、前の週末から徐々にハロウィーンムードが広がっています。

<若者>
「チャイナ服でそろえました。仮装している人がたくさんいていいなと思います」
「視線がすごい集まっていて緊張するなって、楽しいなと」

警戒に当たった警察官は、集まった人たちが歩道に立ち止まらないよう呼びかけます。

<警察官>
「歩道上になるので、流れるように。ちょっとじゃないから流れて流れて」

2022年のハロウィーン当日、歩道エリアは多くの人であふれていました。静岡市ではこのエリアに集まる傾向が年々強まり、警察が2023年、最も警戒するポイントになります。

<静岡中央警察署 地域課 永田一吉課長>
「歩道がいっぱいになれば、一般の方が車道にはみ出さざるをえない状況が生まれるので、より事故の可能性が増える。そういう状況がないようにしたいと考えている」

県内で一番の繁華街を管轄する静岡中央署は、例年以上に危機感を強めています。

2023年の夏、静岡市葵区の繁華街の祭り会場で車が突っ込み、3人が被害にあう事件があったためです。警備に当たる警察官を2022年の倍に増やしたほか、車の侵入を防ぐ車止めの柵なども用意するなど、様々なトラブルを想定しています。

<静岡中央警察署地域課 永田一吉課長>
「たとえ事故であっても、そういう(夜店市のような)ことがないように人が溜まっているイベントが妨害されないようにということで態勢は強化しています」

<伊豆川洋輔記者>
警察が特に警戒するのは「けやきプラザ」前のエリアです。JR静岡駅にほど近く、普段から人の流れはありますが、ハロウィーン期間は特に増えます。

30日夜、この場所を取材したのですが、写真を撮るために歩道で立ち止まる人が目立ち、結果的に人の流れが止まり、予期せぬ混雑が発生していました。街中の他のイベントとの大きな違いは、主催者や責任者がいない点です。

自然発生で人が集まってくるので、警察としても、どの時間に混雑するのか、どの程度人が集まるのか、まったく予想がつかないといいます。

警察は現場であまりにも混雑がめだち、危険が及ぶ場合には、通行規制をかけるなど、すぐに対応できるよう構えています。

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