気温が下がって、「今夜は鍋」という季節になってきました。31日午前、最新の野菜事情を探りに広島市のスーパーに取材に行ってきました。
渕上沙紀 アナウンサー
「安さと新鮮が売りの『GOGOやまぐち』にやってきました。オープンしたばかりですが、たくさんのお客さんが野菜や果物を買いに来ています」
広島市の青果食品組合の理事長も務める 山口利郎 さんに聞きました。
GOGOやまぐち 山口利郎 顧問
「広島の野菜は相場的には11月の後半にはほとんどのものが下がると思いますが、トマト・人参・レタスも高いままかな。白菜は鍋の季節なんで安くやらしてもらってます。これより安く販売したら農家さんに悪いでしょ」
鍋料理には欠かせない白ネギ、猛暑の影響でこれまでは高値でしたが…
山口利郎 顧問
「気温が高かったということは地熱、地面の温度も高い。地面の温度は気温と違って下がっていくのが遅いので、白ネギの植え付けが遅れている。それで商品が少なくて高かったが、だんだん下がっていくと思います。ダイコンも同じで夏の植え付けが遅れたが、山口・広島産がこれから出始めるので相場的には下がっていく」
渕上沙紀 アナウンサー
「トマトの1個売りがないなと思ったが」
山口利郎 顧問
「トマトは着果、実がつくときに暑かったので実がつかなくて苦労した。ことし12月でも値下げは厳しいのではと聞いています」
イチオシの野菜について聞いてみました。
山口利郎 顧問
「広島の葉もの野菜、小松菜やほうれん草などの相場が下がってきている。夏の葉ものよりも秋冬の方が糖度が上がっておいしい」
地元広島産の小松菜は、鍋だけでなく、油炒めもオススメなんだそうです。
山口利郎 顧問
「小松菜は昔と違って茎が太くシャキシャキする。小松菜と青梗菜、ザーサイの品種を交雑してしっかりした小松菜を作っているので油料理が合う」
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渕上沙紀 アナウンサー
◆今後、価格が下がりそうなのがキャベツ・白ネギ・ダイコンなど。白菜はこれから九州産の質が上がってくると安くなる。
◆高値が続くのがトマト・ニンジンなど。
◆価格が平年並みに安定しているのがタマネギ・ジャガイモ・南瓜(カボチャ)などの土物野菜。
今後、日中、暖かい日が続くということですが、この影響についても山口さんにうかがいました。
◆ジャガイモやタマネギなど土物はもう土の中でできているので影響は受けないということです。
◆しかし、トマトは色づきが悪くなって、価格が落ち着くのがますます後ろ倒しになるかもしれません。
◆一方、葉物は気温が高いとよく育つので、たくさん出てくるのではということでした。11月中旬まで待つとさらにお得に鍋が楽しめるかもしれません。