客56万人超!川越まつり、スマホ位置情報から来場数が判明 初日30万人、最終日が26万人に減った理由

蔵造りの町並みを進む山車=14日、埼玉県川越市元町

 川越まつりを主催する川越まつり協賛会事務局の川越市は26日までに、今年の来場者数が昨年より1万3千人減の56万1千人だったと発表した。まつりは14、15日に行われ、18台の山車が巡行。昨年は新型コロナウイルスの感染防止対策として、山車同士がはやしを競う曳(ひ)っかわせなどに制限を設けたが、今回はコロナ禍前とほぼ同じ開催方法に戻った。

 日ごとの来場者数は、14日が34万2千人、15日は21万9千人だった。感染拡大による2年間の中止を挟み、3年ぶりに催された昨秋は、市制施行100周年を記念して全29台の山車が参加。初日が30万9千人、最終日は26万5千人が来場した。

 今回、1日目は前年比で3万3千人増えたものの、2日目は同4万6千人減少。前回が両日とも好天だった一方、今年は15日が昼過ぎまでやや強い雨に見舞われ、神幸祭と市役所前山車巡行が中止となった。市観光課は「天気が回復した夕方以降は大勢の人でにぎわったことから、昼間の雨が影響したのではないか」とみている。

 市が推計値を発表する来場者数は、昨年から調査方法を変更。スマートフォンの位置情報を基に出している。

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