パキスタン、不法移民を一斉摘発 アフガンからのテロリスト対策

1日、パキスタン・カラチで連行されるアフガニスタン人ら(ロイター=共同)

 【イスラマバード共同】パキスタン政府は1日、全ての不法移民の国外退去に向け一斉摘発を開始した。各地で警察が不法滞在者を捜索、身柄を拘束して収容所に連行した。順次、母国に送還する。地元メディアが報じた。隣国アフガニスタンから流入するテロリストへの対策に苦心しており強硬手段に打って出た。

 パキスタンには400万人以上のアフガン人がおり、うち約170万人が不法移民。パキスタン政府は、今年国内で起きた自爆テロの大半でアフガン人が関与したと主張しており、10月3日、査証(ビザ)などを持たない人々に国外退去を命令。ロイター通信によると、これまでにアフガン人ら約14万人が出国した。

© 一般社団法人共同通信社