米粉のみを使ったグルテンフリーの洋菓子店、セ・デュ・ナナン(大分県宇佐市)には、健康志向の高い消費者が県内外から訪れる。「働く人の心が満たされていないと、自分や誰かの健康に気を使えない」という考えの下、子ども連れで出勤可能にしているなど、職場環境にも気を配っている。
アレルギーがあってもなくても、皆がおいしく食べられるお菓子を作りたい―。店長の中井緑さん(44)が、福岡県で米粉の菓子を製造販売する店に勤めていた経験を生かし、2020年にオープンした。
商品は小麦を使わない完全なグルテンフリー。米粉は店の菓子作りに合うものを、鹿児島県の業者から取り寄せている。東京都にも支店がある。商品は宇佐市でほとんど全て作られている。