天童産ラ・フランス、モクテルで楽しんで 農家とカクテルバーがコラボ

天童産ラ・フランスを使用したモクテル。右が冷たいスムージータイプで、左がレモネードをイメージしたホット

 天童市で洋ナシ専業農家を営む「洋なし屋 iGUSL(イグスル)」(寺岡祐(たすく)代表)と、天童温泉街でカクテルバーを経営する「LE BAR SUZUKI(ル・バール・スズキ)」(鈴木康弘代表)はノンアルコールカクテルの「天童ラ・フランスモクテル」をコラボ商品として考案した。5日に開かれる天童ラ・フランスマラソン2023の物産展コーナーで無償提供する。

 「LE BAR SUZUKI」は旬の地場産フルーツを使ったカクテルを目玉商品としている。ノンアルコールカクテル「モクテル」も豊富に取りそろえ、お酒を飲めない(飲まない)人にも対応している。

 今回、生産量日本一を誇る同市ラ・フランスの多様な楽しみ方を知ってもらおうと、県内外から多くのランナーが集まる天童ラ・フランスマラソン会場でのモクテル提供を企画した。

 材料はラ・フランスを煮込んでペースト状にしたピューレ、乳酸飲料、グレープフルーツジュース、氷。さっぱりとした味わいながら、芳醇(ほうじゅん)な香りを楽しめるスムージーに仕上げた。乳酸飲料を使用しているので、子どもでも飲みやすいのが特徴だ。

 マラソン大会当日の寒さを考慮し、ホットモクテルも準備。こちらはラ・フランスの香りが楽しめるレモネードをイメージした。物産展コーナーは県総合運動公園中央広場に設けられ、iGUSLとして出展する。モクテルは最低300杯は無償提供する考えで、鈴木代表(43)は「バー文化を発信するとともに、生産者と消費者をつなぐ一助としたい」と語る。

 iGUSLは、ラ・フランスをはじめ、オーロラ、バラード、マルゲットマリーラなど6品種の洋ナシを栽培しており、物産展コーナーではジュースやジャムといった加工品を販売する。

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