季節外れのスイカにびっくり 甘みたっぷりの黒い玉が数個「植えた覚えないのに」 兵庫・三田

茶畑の敷地内で自然と育ったスイカ=三田市母子

 特産の母子茶畑が広がるのどかな兵庫県三田市母子地区に、黒光りした丸い物体が数個出現した。

 その正体は季節外れの黒皮スイカ。畑の持ち主、眞造芽子(さえこ)さん(71)は「まるで爆弾スイカや。植えた覚えもないのに何でなん」と目を丸くする。

 眞造さんが見つけたのは9月下旬。付近にはアライグマやアナグマがよく出没するため、すぐに食べられるかと思いきや、すくすくと成長した。直径25センチほどの一番大きな玉は収穫し、ご近所さんらにもお裾分けした。眞造さんは「甘い。今までにないぐらいおいしかった」と声を弾ませる。

 先日も大阪・御堂筋の中央分離帯の植え込みで育った「ど根性スイカ」が見つかったばかり。母子地区は日照時間が短くスイカの生産者は少ないというが、「たまたま環境が整ったのか、それとも地球がおかしくなったのか…」。初めての出来事に、眞造さんは想像をめぐらせていた。(橋本 薫)

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