香港政界が李克強氏を称賛して追悼

李克強・前首相が10月27日、上海で心臓発作のため死去し、香港政界は哀悼の意を表している。28日付香港各紙によると、政界関係者はいずれも李氏が気さくで親しみやすく、責任感があり、香港を気遣う人物であると称賛した。中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)副主席で元行政長官の梁振英氏はソーシャルメディアで「李克強首相の死を深く悼む」と投稿した。

元全国人民代表大会(全人代)常務委員会委員の譚耀宗氏は「李氏死去のニュースには驚いたが、李氏は常に香港情勢に注意を払い、香港の発展を支持し、香港が国家の発展の大局に融合するよう支援してきたと信じている」と述べた。譚氏は李氏を気さくな人だと評し、その死を悼んだ。譚氏は北京の人民大会堂のエレベーターに乗っているときに李氏に会ったことを思い出し、李氏が自身のことを知っていると話すなど気さくな人だと述べた。

全人代常務委員会委員の李慧瓊氏は「人の営みを天は見ている」という李氏の言葉を思い出し、人々を激励していたと指摘。大国間の関係において、彼と他の指導者は香港が困難や低迷から抜け出し経済の活力を取り戻すよう導いてきたと述べた。 心臓発作による李氏の死について、李慧瓊氏は「訃報を聞いたのはあまりにも突然だった」と述べ、心が重いと述べた。李氏と直接接触したことはあるかとの質問に対し「直接のコミュニケーションはなかった」と述べ、李氏は国家に奉仕していると信じていたと述べた。

基本法委員会委員であり、香港経済民生連盟(経民連)の立法会議員でもある梁美芬氏は、過去数年間、李氏と接触する機会が多く、控えめで親しみやすく有能な首相と形容。また、李氏は法曹界の経歴と経済学博士号を持っており、市場ルールについて深い洞察力を持ち、規制と経済発展を並行して推進する方法を知っていると指摘した。李氏は香港の二大看板である「経済」と「法律」に関心を持ち、この二つのユニークな利点が香港を独特のメリットだと評価していたという。

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