おうし座流星群2023年の見頃いつまで?…見える時間帯や方角は 火球観測のチャンスも

写真を拡大 11月中旬午後8時ごろの東京の星空(国立天文台のホームページより)
写真を拡大 オリオンの三ツ星の並びを西の方に辿るとおうし座で最も明るいアルデバランが見える

西の空の夏の大三角が沈むと、東の空から冬の大三角が姿を現し、季節の移り変わりを感じる11月の星空。11月はおうし座の南流星群、北流星群が相次いで見頃を迎える。南流星群のピークは過ぎたが、北流星群は11月13日ごろ。ちょうど新月を迎えるため、絶好の観察チャンスとなりそう。観察のポイントを国立天文台などの情報を基にまとめた。

おうし座流星群

10月、11月を中心に9月から12月くらいまで活動する流星群。放射点が南と北に分かれていて、それぞれ南群、北群と呼ばれている。母天体は、太陽の回りを約3.3年の周期で公転するエンケ彗星(2P/Encke)と言われている。

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出現期間

南群:10月15日ごろ~11月30日ごろまで 北群:10月15日ごろ~11月30日ごろまで

見頃はいつ

流星群の活動がピークとなる「極大」は南群は11月6日ごろ、北群は11月13日ごろ。ただ、他の流星群と違い、ピークが緩やかなため、極大の前後数日が見頃と言えそうだ。特に北群がピークを迎える13日はちょうど新月を迎えるため、ほぼ一晩中見える。極大期を中心とした流れ星の1時間当たりの予想出現数は南群、北群ともに数個。火球と呼ばれる明るい流星も、極大期を中心に活動末期でも少なくないそうだ。

観察のポイント

放射点(流星群の流星がそこから放射状に出現するように見える点)のあるおうし座は午後7時ごろから東の空に昇ってくる、放射点が高くなる午後9時以降が観察するには良さそうだ。牡牛の目となるおうし座で最も明るい星であるアルデバランへの目印になる。ただ、流れ星は空全体に現れるため、なるべく空の広い範囲を見渡せる場所を選んで観測しよう。また月明かりが気になるときは月を背にして観察してみよう。朝晩は冷え込むため、防寒対策もお忘れなく。

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