「あまり寝ていないようだ」父が未だ誘拐されたままのルイス・ディアス、クロップ監督はチーム復帰を語るも「全ては彼次第」と判断を任せることに

誘拐された父親は未だに安否が確認できていないルイス・ディアス[写真:Getty Images]

父親が母国コロンビアで誘拐され、未だに解放されていないリバプールのコロンビア代表FWルイス・ディアスについて、ユルゲン・クロップ監督が言及した。クラブ公式サイトが伝えた。

ルイス・ディアスの父のルイス・マヌエル・ディアスさんと母のシレニス・マルランダさんは、10月28日にコロンビア北部のバランカスで誘拐に遭うことに。ガソリンスタンドで車を止められ、銃を突きつけられた状態でバイクに乗った武装集団に誘拐された。

警察が捜索して迫ったなか、母のマルランダさんは、28日の夜に救出。車の中に取り残されたものの、父のルイス・マヌエル・ディアスさんはそのまま連れ去られてしまった。

国を挙げての捜索をしていた中、コロンビア政府は2日、ルイス・ディアスの両親が誘拐された事件に関して、民族解放軍(ELN)が関与していることを認めていた。

政府和平代表団がELNとの交渉を行っている中、クロップ監督は「新たなニュースはない」とコメントしながらも、ルイス・ディアスについて言及。前節は欠場したが、すでにチームに合流しているという。

「彼は2日前にトレーニングに参加し、昨日もセッションを受け、チームの一員となる予定だ。我々は待たなければならない。もし彼の気持ちが正しいなら、彼はここにやって来て我々と一緒にトレーニングすることになるだろう」

「彼が我々と行ったセッションは、我々がいなかった時だった。選手たちと一緒にいるときは問題ない。でも、彼があまり寝ていないこともわかった」

「我々は彼の様子を見てから始める必要がある。コロンビアからのニュースは、個人的に受け取ったものではなく、いつも転送してもらっている。我々に少しの希望を与えてくれるものは、全て良いものだ。我々は本当に良いニュースを待っているだけだ」

「我々がなにをするのかは正確には言えない。我々は彼を迎えに行き、そこから出発できる場所で待っているだけだ。ただ、全ては彼次第だ。彼が自分自身で来るのか来ないのか。私は何も強要はしない」

政府が動いているとはいえ、今なお不安な状況は変わらないルイス・ディアス。週末のルートン・タウン戦ではピッチに立つことになるのか。その場合には大きなサポートを願いたい。

© 株式会社シーソーゲーム