古里体験学習、広がる楽しみ 久慈市、夏井町にエリア拡大

サッパ船に乗り、タコ漁の見学を楽しむ夏井小の児童

 久慈市と市ふるさと体験学習協会(下舘満吉会長)は新型コロナウイルスの収束傾向を受け、受け入れ地域の拡大に本腰を入れている。メインだった同市の山形町や侍浜町に、まずは夏井町を加える方針。山と海を同時に楽しめる「久慈ならでは」の体験学習の選択肢を広げ、コロナで落ち込んだ利用者の回復、増加につなげたい考えだ。

 拡大に向け、地元の子どもたちに楽しさを体感してもらおうと1、2日、夏井小5、6年生6人を侍浜町での漁業体験に招待した。初日は海水を煮詰めた塩作りに挑戦し、サッパ船でタコ漁を見学。漁家に泊まり、2日目はハモを使った「つぼっこ」など浜の郷土料理作りを体験した。

 久慈市では、合併前の旧山形村が2005年度に教育旅行や体験学習の受け入れを開始。これまで山形町の県指定天然記念物・内間木(うちまぎ)洞での洞窟体験やシャワークライミング、侍浜町での漁業体験が中心だった。

 問い合わせは同協会(0194.75.3005)へ。

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