フェアトレードの輪30周年 花巻「おいものせなか」11・12日催し

開店30周年を迎え「一人一人の行動を変えないと世界は変わらない」と思いを新たにする新田文子代表

 花巻市上小舟渡の自然食やフェアトレードの店「おいものせなか」(新田文子代表)が今年30周年を迎えた。11、12日に10年ぶりに記念イベント「おいものせなかまつり」を開き、消費をはじめとする暮らしを見直す機会を提供。「誰もが幸せに生きる社会」への思いを新たにし節目を祝う。

 まつりでは、普段交流する機会が少ない作り手が無農薬の野菜やオーガニックの菓子などを直接販売する。フェアトレード団体関係者のおはなし会も開く。

 同店は1993年、リサイクル店を併設し開店。きっかけは、東京で会社員だった新田代表(65)が25歳でアジアのスラム街を旅行で訪れ、カルチャーショックを受けたことだった。先進国の陰で苦しむ人々の姿にやるせない矛盾や怒りを感じ、自分にできることを考え始めた。

 まつりは午前10時~午後3時。問い合わせは同店(0198.22.7291)へ。

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