PV会場にファン続々、甲子園も熱気「優勝決めて!」「勝っても負けても見届けたい」 日本シリーズ第7戦

5回、ノイジーの適時打で6-0とリードを広げ、歓喜する阪神ファン=5日夜、西宮市の甲子園球場(撮影・吉田敦史)

 阪神とオリックスがともに3勝で迎えた日本シリーズは第7戦で、甲子園球場(兵庫県西宮市)では5日、第6戦に続いてパブリックビューイング(PV)があり、試合前から虎党が熱気を高めた。

 午後5時過ぎに開場すると、ユニホーム姿の阪神ファンたちが次々となだれ込んだ。大一番を前に、意外と緊張した面持ちで席につく虎党。会社員女性(32)=神戸市中央区=は「(今日先発予定の)オリックスの宮城大弥投手はすごくいい投手で、苦戦するかも」と不安を口にしつつ、「でも阪神の青柳晃洋投手も頑張ってくれると思うので、緊迫した投手戦になってほしい」と願った。

 好きな野手は佐藤輝明選手。「佐藤選手が打つと球場の雰囲気が変わるので、ホームランを打って優勝を決めてほしい」とエールを送った。

 友人2人と席についた会社員女性(41)=大阪府高槻市=は幼い頃からトラ一筋。「プロ球団のファンとして、シーズン最後の試合まで応援させてもらい、タイガースファンとしてこの上ない喜び。一切の悔いなし!」ときっぱり。明日は仕事で朝6時起床の予定も、「仕事のことは気にせず、勝っても負けても試合終了まで見届けますよ」と力を込めた。

 三重県から訪れた大学2年の男性(19)は、38年ぶりの日本一が実現したら「大学のテストが控えているけど、勉強に集中できるか分からない」と、期待と不安ないまぜの気持ちを語り、熱戦に備えた。(杉山雅崇、千葉翔大)

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 プロ野球のペナントレースを制した阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードに向け、兵庫県や大阪府、関西経済連合会などでつくる実行委員会は、開催事業費を募るクラウドファンディング(CF)を行っています。11月30日午後11時まで、専門サイト「READYFOR(レディーフォー)」で受け付けます。

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