災害時の安否確認、自動通話とAIで 陸前高田市がシステム運用

対象者の安否や避難場所を確認する陸前高田市職員

 陸前高田市は「世界津波の日」の5日、市民を対象とした津波避難訓練を実施した。自動音声で電話する「オートコール」と人工知能(AI)を組み合わせた「災害時双方向情報伝達システム」の訓練も行い、有事の対応を確認した。

 震度6弱の地震と大津波が発生した想定で実施。市民は大津波警報を受け、高台や指定避難所に走った。

 同システムを使った安否確認訓練も実施した。津波災害警戒区域で暮らす高齢者ら20人に一斉発信し、避難の可否や避難場所を確認。住民の回答データはAIで文字化され、災害対策本部に集められた。

 防災分野での運用は全国の自治体で初めて。

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