街路樹不自然に枯れた「ビッグモーター」店舗前の原状回復へ工事始まる 土の入れ替えやツツジ220本植え直し 静岡県は被害届は取り下げる予定なし

中古車販売大手の「ビッグモーター」富士店(静岡県富士市)の前の街路樹が不自然に枯れた問題で、静岡県は11月6日、原状復旧に向けた工事を始めました。

【写真を見る】街路樹不自然に枯れた「ビッグモーター」店舗前の原状回復へ工事始まる 土の入れ替えやツツジ220本植え直し 静岡県は被害届は取り下げる予定なし

<河田太一平記者>
「ビッグモーター富士店前です。スコップやつるはしを持った作業員が、土を掘り出す作業をしています」

6日から始まった静岡県の復旧作業、対象は店舗前の道路約60mにおよびます。ビッグモーター富士店をめぐっては、店舗前にあったはずの街路樹が不自然に枯れ、県の土壌調査で対象の4か所すべてから除草剤に使われている成分が検出されました。

<静岡県 川勝平太知事>
「被害届をまとめ、今週中に書類を届ける」

県は警察に被害届を提出し、ビッグモーター本社に対して、土壌調査や街路樹の復旧に必要な約330万円を請求していました。

ビッグモーター側は当初、除草剤を撒いたことを否定していましたが、10月上旬に県庁に訪れ、「全国の状況を踏まえ、関与を否定できない」などとして、費用を負担する意向を示しました。

県によりますと、工事は4日間を予定していて、約17立方メートルの土を、入れ替えたあとに、もともと植えられていたツツジ220本を植え直す予定です。

ビッグモーター側が復旧費用を納付しましたが、県は被害届を取り下げる予定はないとしています。

© 静岡放送株式会社