青菜漬け、作り盛ん 山形で20日発売

冬の食卓に欠かせない青菜漬けの仕込み作業が始まっている=山形市長谷堂

 山形の郷土食、青菜(せいさい)漬け作りが山形市長谷堂のジェイエイあぐりんやまがたエーコープもとさわ工場で始まっている。シャキシャキとした食感と絶妙な辛みが特徴で、冬の食卓のお供として知られている。

 同社は、市内の契約農家20戸と自社栽培の青菜を加工し、県内一の出荷量を誇る。作業は約2メートルの漬け込み槽に青菜を積み上げ、約2日間塩漬けにする。水洗いした後、しょうゆ味の特製たれに4、5日間漬け、袋詰めして完成する。県外からの注文も多く、12月初旬までに約150トンを生産する。

 同社の横尾貴之業務担当部長(47)は「今年は夏の少雨の影響で種まきが1週間遅れたが生育は良く、例年通りおいしく仕上がっている」と笑顔で話した。20日から販売を開始し、JR山形駅や同社工場向かいの直売所などで購入できる。

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