おせち料理に欠かせないクワイの出荷が日本一の産地、福山市で始まりました。
福山市の集荷場では箱詰めされたクワイのサイズや色合いを検査員が確認し、合格した約1600kgが初出荷されました。
「芽が出る」縁起の良い食材としておせち料理などに使われるクワイの出荷量は生産者の高齢化などにより年々減少しています。
今年は雨が少なかったことや暑さの影響もありましたが、去年並みの出荷量を見込んでいるということです。
福山くわい出荷組合 渡辺孝信組合長「全国の皆さんに一つでも食べていただいて、芽が出る縁起物ですのでいい芽が全国に向かって出てくれればいいと思います」
また2年前から開発が進められていた「くわいケーキ」がお披露目されました。県内5つの洋菓子店がモンブランやタルトなど規格外のクワイをペーストにして使用しているということです。
県洋菓子協会 橘高庸泰副会長「(クワイの)実をある程度残しながら作ったケーキやえぐみをうまみに変えたお菓子もあるので、そういったところがおすすめのポイントになってます」
販売は来年春ごろを予定しているということです。