烏山線運休し昼間工事 これまでは終電後… 働き方改革で作業員確保

大型機械を使い日中に行われたJR烏山線の保守工事=7日午前10時40分、高根沢町伏久

 JR東日本大宮支社は7日、JR烏山線の一部列車を運休し、通常終電後の夜間に行う保守工事を昼間に実施した。作業員の働き方改革を進め、人材確保につなげる狙い。線路のゆがみを直す大型保線機械も登場し、夜間と変わらぬ工事を進めていた。

 支社によると、11月から烏山線で取り組みを始めた。この日は作業員15人ほどが下野花岡-仁井田駅間、仁井田-鴻野山駅間の計800メートルで工事を行った。

 大型保線機械はレールを持ち上げ、枕木の下に砕石を入れて突き固め、ゆがんだ線路を元に戻す。「ゴー」「ガッシャン」と大きな音を出しながら、ゆっくりと動いて軌道を整備していった。

 工事は8、13、14、16、17日にも行う。運休に伴う代替輸送は行わない。

 取り組みについて作業員からは「夜よりも作業に集中できる」と好評という。支社の担当者は「人的資源の効果的な投入が可能になり、労働力不足の解消につなげていきたい」と話した。

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