リンゴの産地として知られる朝日町で、主力品種「ふじ」が収穫期を迎えている。今夏の猛暑の影響などで、収量はやや減少する見込みだが、真っ赤に色づいた実が秋を彩っている。
同町では、リンゴに袋をかぶせずに育てる無袋栽培が盛んで、果実を日光に当てることで糖度が増すという。同町四ノ沢の清野文一さん(62)は近くの30アールの畑で、たわわに実った無袋ふじの色づき具合を確認していた。猛暑や少雨の影響から44年間の栽培歴で一番苦労したという。
大きさは小ぶりだが「例年より甘みが強く、味は抜群においしい。困難な状況を乗り越えて実ったリンゴをたくさんの人に味わってほしい」と話していた。収穫のピークは今月中旬ごろで、12月上旬まで続く。