芦屋市の小4女児、いじめ被害で「重大事態」認定 学校に訴え発覚、第三者委が調査報告へ

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 兵庫県芦屋市立小学校に通っていた当時小学4年の女子児童が、他の児童からのいじめ被害を訴え、学校が「重大事態」と認定していたことが8日、同市教育委員会などへの取材で分かった。第三者委員会が年内をめどに調査報告書をまとめる方針という。

 市教委などによると2021年12月、女児がいじめを受けたと学校に伝え、事案が発覚。女児は22年3月までに計49日間欠席した。

 芦屋市は、いじめ防止対策推進法に基づき、いじめが疑われる不登校が年間30日以上となった場合に重大事態と認定して調査すると定めているが、実際に認定したのは同年7月だった。

 同市教委は「学校側は関係者への聞き取りなど解決のために動いていたが、女児の体調が悪化したことなどを鑑みた」としている。女児はその後も学校を休みがちとなり、今年3月に転校したという。(村上貴浩)

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