日本酒伝道の外交官が書籍出版 離任の韓国に「置き土産」

韓国で出版した書籍を手にする在韓日本大使館公報文化院の中條一夫前院長=10月、ソウル(共同)

 【ソウル共同】在韓日本大使館公報文化院の中條一夫前院長がこのほど、日本の酒の魅力を伝える書籍を韓国で出版した。ソムリエに当たる「☆酒師(ききさけし)」の資格を持ち、10月の離任まで約3年にわたり酒文化をPRしてきたが、新型コロナウイルス禍で活動が制限された悔しさも。より多くの人に伝えたいとの思いを込めた「置き土産」とし、次の任地へ向かった。

 在任中は酒に関する講演や寄稿を数多く担当。韓国焼酎やマッコリにも精通し、酒文化の日韓比較にも定評があった。

 9月に出版した「☆酒師が語る日本の酒のお話」は、焼酎や泡盛を含む日本の酒の歴史や醸造法、選び方などを平易な文で解説している。

(注)☆は口ヘンに利

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